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センター古文の概要HEADLINE

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★本文のレベル自体は、国立二次試験のレベルと比較しても決して易しいとは言えません。普通に難しいという印象を受けるでしょう。受験生に配慮して読みやすい題材を選定するわけではないので、簡単に読解できる文章が出題されることを期待すべきではありません。
しかし、難しい文章にも対応すべく、文系の受験生並みに徹底して文法・構文の学習に勤しむべきであるのかといえば、そうでもないのです。センター古文は例年1600〜1800字程度から成る本文を読解させられます。これは二次試験の3〜4倍もの分量となります。読解難易度が同じくらいで分量が数倍なら為す術が無いように思われるかもしれませんが、実際はその逆なのです。
二次試験においては選んだ題材のうち、読解が特に難しい箇所が抜粋され出題されるのですが(そのために二次試験としての体を為しているともいえる)、センター試験では1600〜1800字から成る長文を本文として設定するわけですから、難解な箇所もあれど現代語とさほど変わらずスムーズに読める部分がかなりの割合を占めることになります。古典と言えど同じ日本で生み出された作品であるので、100%が暗号みたいな文であるわけは無いことは言うまでもないでしょう。
したがって、センター試験においてはたとえ難解な箇所が散見されても、その前後周辺の読み易い箇所から意味を補い、つなぎ合わせることで話の全体的な流れを把握することができるわけです。問題作成者もその点は意図して出題しているはずです。

それに加え、選択式の試験であることが更なる読解の一助となってくれます。文の内容をきちんと読解できたかを問う問題では、選択肢の文章自体が本文の内容がふんだんに盛り込まれたものとなっています。
したがって、二次試験にも対応できるくらいに古文文法・単語・構文をやり込んでいるという自負が無い受験生は冒頭から読解を始めて、傍線部周辺に到達した時点で設問を読み、選択肢の文章を読解のヒントに使いつつ解答を進めていくのが、時間的にも効率的にも最善の方法となるでしょう(当サイトではこの方法を推奨します)。