本文へスキップ

難関医学部合格に役立つ学習理論や各種情報を扱った総合情報サイト

4回生の学生生活HEADLINE

見出し

★文

★臨床医学課程
3回生秋期あたりからは、臨床医学の過程に入ります。内科・外科のメジャー科目をメインに、眼科学・精神医学・放射線医学といったマイナー科目まであらゆる系統の臨床医学を学習していきます。法医学・公衆衛生といった社会医学系科目も並行して学習していきます。


★共用試験(CBT)とOSCE
現在全ての大学医学部において4回生の1月〜3月の期間に臨床実習に入る前の適性検査としての役割を担う大学間共通試験である共用試験(CBT)が行われるようになりました。4年次終わりの臨床医学課程終了時期に同一日同一時間にて一斉試験として実施されます。解答方式はこれまでの試験とは一線を画すユニークなもので、コンピューターを用いて出題・解答が執り行われます。
この試験は文部科学省が定める、モデル・コアカリキュラムに準拠して出題がなされます。

また、CBTに前後して、「客観的臨床技能試験(OSCE:Objective Structured Clinical Examination) と呼ばれる、診察の基本手技などの習得具合を問う試験も実施されます。これは学生が臨床実習過程に進むに当たり、基本的な手技に限るとはいえ、医師免許を保有しないものに医療行為を行わせることに対する違法性を払拭させることを重要な目的の1つとしています。
受験料は医師国家試験よりも高額な28000円となっており、学生にとっては結構な出費です。私も当時不満を漏らしつつ費用を捻出した記憶があります。
OSCEに関しては、試験内容をはじめ合格基準までが各々の大学の裁量に委ねられているという特性があり、全受験者をほぼフリーパス状態にする大学からここで留年者を出して人数調整をする大学まで、厳しさも全く違ってきます。同じ大学ですら年度により合否判定の厳しさを変化させてくることも十分に考えられますので、くれぐれもこの試験を甘く考えないよう、対策をしっかり行いましょう。