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解法の大原則センター国語を解く為に必須のテクニックを紹介します

センター国語を解く為に必要不可欠なテクニック

★このページではいよいよセンター国語を実際に解答していくにあたって、大前提・原則としてあらかじめ把握しておかなければならない解答テクニックを紹介していきます。正直な話、このページで紹介するテクニックを身につけているのといないのでは、全く得点率が違ってきます。
前のページでも述べたとおり、センター試験国語と二次試験(筆記形式)の国語は、出題・解答形式の違いから、正答を得るためのアプローチ法が異なります。したがって、純粋な読解力を以て真正面から当たっていく方法は、間違ってはいませんが、合格点を無難に取るという観点に立てば、少々効率が悪いと言わざるを得ません。事実、「正攻法」で解答したところ結果は悲惨であったというケースも多々あります。センター試験の特性を無視し、それに合わせた対策を怠ってしまうとこういう結果が出ることも当然ともいえるでしょう。「センター国語」という独特の科目に対応した、解答手順・テクニックをここでしっかりと学び、最小の努力で安定して高得点が取れるようにしましょう。
まず、センター国語を解答する際に大原則として心に留めておくべき方法論を次に示します。究極的にはセンター国語のエッセンスはこの1点に集約されます。それは、

★消去法を用いて最終的に1つの選択肢まで絞る

ことです。センター国語ではこの消去法を大前提として解答していきます。これは評論・小説・古文・漢文ほぼすべての設問について共通の手法ですから肝に銘じておきましょう。むろん、1度でもセンター試験国語の問題を解いたことがある方で消去法を全く用いずに正答を選んでいる方は皆無だと思います。日常生活でも言えることですが、選択肢が多い事項についてはある程度候補を絞った上で物事を考えないと情報が錯綜して混乱するでしょう。まさに消去法はヒトが生きる上で本能的に実行している知恵ともいえます。しかし、ことセンター国語においては、無意識に消去法を用いてはいてもその方法論がしっかり確立しておらず、自信の伴わない・行き当たりばったりのものとなっているケースが非常に多くみられます。

このページではその消去法をさらに一歩進め、「センター国語用の」確立した方法論として紹介いたします。当ページを全て読み込めば、方法論としての原則的な部分は大方ご理解いただけて、その時点で解答力(正答率)もかなり改善されていることと思います。あとは以降の各論(各大問)のページにて詳細も把握したうえで実際に本試験や追試験の問題を用いて演習を積み重ねていけば、本番での高得点は手堅いと思います。

それでは、ここから具体的な「センター国語用の」消去法理論を説明していきます。まず、ほとんど各大問全ての設問において実行することになるであろう手順を次に示します。それは、

★「明らかに誤った選択肢」を3つ消去して、2択の状態にもっていく

ということです。評論文の漢字問題は例外ですが、その他の内容説明・状況説明・理由説明(通常は5択)については「明らかにこれは違うだろう」と思われる3つの選択肢を消去して2択の状態に、6つの選択肢から2つを選ぶ(小説の最後の設問など)問題では3つ消去して“3つから2つ選ぶ”状態にもっていきます。

その「明らかに誤りの選択肢」の消去についてですが、きちんとした手順・方法により実行していかないと、元々読解力のある受験生はまだしも一般的にはかなり危険といえます。したがって、その「3つの明らかに誤りの選択肢」を消去する手法を説明いたします。実はこの方法は裏ワザ的なものも含めると、極めて多岐にのぼるのですが、その中でも「いかなるケースにおいても有効で、まず初めに実行すべき」2つの手法を紹介いたします。

@傍線部の前後5行程度を主な判断材料として、論点がずれている内容または全く述べられていない内容が選択肢中に含まれている場合は、その選択肢は絶対的な誤りとして消去する
A傍線部の前後5行程度を主な判断材料として、その論旨に余分な事項(心情・解釈など)を盛っている印象のある選択肢は誤りとして消去する


たいていのケースでは以上の2つの手法で容易に3つの選択肢を消去できます。
センター国語の学習の第1関門は、この5つ(6つ)の選択肢を2つ(3つ)に絞る作業を100%の精度で行えるようにすることです。すなわち、「たとえ正解できなくても最後に残した2つの選択肢の中に必ず正答が含まれている」という状況を実現できるようにします。もちろん問題演習の積み重ねよる“慣れ”も多分に影響するので、必ず実際に問題(本試験か追試験でなければならない)にあたって要領を把握しましょう。とはいっても、慣れれば簡単に出来るようになるのでこの段階はさほど問題となりません。
難しいのは次の段階(手順)です。それは、

★残った2つの選択肢から最終的な答えを、種々のテクニックを駆使して決定する

ということです。一定以上のレベルの受験生は5つの選択肢から2つまで絞る段階は難なくクリアできていているのですが、そこから最終的な答えを選択する段階でさらに大きな壁が立ちはだかります。
最後に残る2つの選択肢とは一方が「正解の選択肢」であり、もう一方が「正解と見紛う紛らわしい選択肢となるのです。よって2つのうちどちらか1つが正解であることは分かっていても“どちらも正解のように見えてきて”中々1つに絞り切れないという状況が予定調和として起こります。運が悪ければ各設問においてその2択をことごとく間違え、結果的に「惜しくも」全く得点できていないという状況も起こり得るといえます。
しかし、重要なことはこの「究極の2択」が完全に出題者が意図して作り上げたものであり、多数の受験者がそこで頭を悩ませるように仕組んだものであるということです。
したがって、2つの選択肢が残ってしまうことを悩むこと自体が不毛であり、センター国語の学習の第2関門・最終関門として受験生が乗り越えるべきなのは、「正解の選択肢」と「紛らわしい選択肢」をしっかりと精度をもって識別・区別するということであるといえます。その識別・区別の精度が実際のセンター試験の得点を正確に反映することになります。

そこで、「紛らわしい選択肢」をどのようにして見抜くか、その手法を身につけることが最終課題となるわけですが、これが中々難しく、上記のような傍線部の前後の文脈を目で追う手法だけでは1つに絞りづらいのが現状でしょう。そもそもどちらも本文中にしっかりと述べられているように“思える”から悩むわけです。
そういう状況の中で、汎用性のある「紛らわしい選択肢」の識別法といえば、次に述べる1点しかないように思えます。後は、各分野に応じた(例えば小説問題で通用し易いといった)テクニックや裏ワザ的な姑息なテクニックなど種々の手法も用いて総合的に判断するということになります。

紛らわしい選択肢を消去する方法:選択肢が本文中に述べられている要素のみから構成されていても、よく見るとそれらの「因果関係」がおかしくなっていることがあり、その場合は誤りである

これについては少し説明が必要でしょう。