本文へスキップ

難関医学部合格に役立つ学習理論や各種情報を扱った総合情報サイト

医学部の入試形態について医学部の選抜形態を把握しましょう

医学部の入試選抜方式について

★日本においては、医学部への進学についてどのような手段(経路)があるのでしょうか。ここでは医学部の入試形態について扱っていきます。医学部受験とは真っ向勝負で努力を重ねるのみならず、自身を取り巻く環境や能力・適性を最大限に利用することも極めて重要であり、仮にそれぞれの適性に合った入試形態が見つかったのならば、積極的に活用することも検討すべきです。
したがって医学部の入試形態についてしっかりと把握しておくことで、受験の機会が増えたり合格可能性が倍増したりなど、かなりのアドバンテージを以て受験ができますし、その機会をみすみす逃すことも未然に防ぐことができます。その意味で医学部受験には情報力が不可欠ともいえます。

さて、ここから本題に入りましょう。あなたは医学部受験と聞いてどのような入試形態をイメージするでしょうか。1つしか思い浮かばないのであれば、それは非常にもったいない事であると言えるかもしれません。現在医学部への進学経路としては実は全部で5つもあるのです。以下にまとめてみました。

1:一般入試
2:推薦・AO入試
3:学士編入学試験
4:系列校からの内部進学
5:地域枠入試

意外とありますね。ここではそれぞれについて詳しく解説していきます。

1:一般入試
最もオーソドックスな入試形態で募集定員も上記5つの募集様式中最大です。また高卒あるいは高卒認定資格を持つ受験生であれば無条件で出願可能です。

2:推薦・AO入試
主に現役生のために用意された選抜枠です(1浪まで出願可である大学も少数あります)。一般入試より学力的なハードルは低くなっているのが通例なので、現役生にとっては極めて利用価値のある入試形式といえます。試験日は私立・国立共に一般入試よりも早い時期となっております。さらに注目すべき重要な点は、一般入試との併願が可能であるということです。仮に不合格となっても、併願していれば一般入試をそのまま受験することができます(他大学でもよい)。ただし、出願時期が早く、推薦入試の場合は高校担任への根回し等もあるため、受験の決断は早期に行わなければなりません。

3:学士編入学試験
原則的に4年制以上の大学を卒業した人にのみ受験資格が与えられる、2年次〜3年次への編入学制度です。この受験制度の最大のメリットは、2〜3年次(一般入学の学生にとっての教養課程が修了した後)への編入であるため、合格すれば再受験生にとって学生期間の大幅な短縮が図れるということです。2度目の教養課程を履修する必要が無くなり、すぐに医学の勉強に取り掛かることができます。その恩恵を享受することを許されるわけですから、当然学士編入試験というものは出願資格・受験科目・試験難易度・倍率すべてにおいて厳しい条件が課されます。

4:系列校からの内部進学
いわゆる「内進」ともいわれる、大学系列高校からの進学ルートです。慶應系列校からの慶應大学医学部進学などが有名です。純粋な学力よりは、学校の期末考査をソツなくこなし、内申点を稼ぐ要領の良さの方が要求されます。

5:地域枠入試
近年時代の要請を受けて導入された入試形式です。試験日は原則的に一般入試より3週間ほど前となっており、前期試験実施前に合否結果が判明します。地域枠入試を利用する最大のメリットは二次科目が不要である場合が多いため、一般入試より敷居が低くなっている点です。デメリットは、やはり入学後および医師となった後の制約がある場合(卒後数年間地域医療に従事する義務など)が多い事でしょう。地域医療に従事することを厭わない受験生にとっては、これほど至れり尽くせりの入試形態もなかなか無いかもしれません。


※以上が現行の医学部入試制度における主要な入試形態となります。