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大阪大学対策HEADLINE

大阪大学医学部の入試データと傾向対策

★入試データ
●前期試験配点
センター試験:500点【英語100点(リスニング20) 数学100点 国語100点 理科100点 社会100点】
二次試験:600点【英語200点 数学200点 理科200点】
総点:1100点満点(面接は実施されるが点数化はされず総合判定資料として利用される)
※センター試験理科は物理・化学・生物より2科目・社会は世界史・日本史・地理・倫政より1科目選択
※二次試験理科は物理・化学・生物より2科目選択

●合格者最低点(合格者最低点・合格者二次最低点・合格者平均点の順に表示)
2012年:898/1100・426/600・935/1100
2011年:839/1100・364/600・881/1100
2010年:871/1100・403/600・918/1100

●再受験・多浪差別
前期:全くなし。安心して受験できます。
後期:定員が少数のため、再受験生・多浪生の合格例が確認できず、何とも言えません。 


★各科目の傾向分析と対策
●英語

●数学
【出題傾向・難易度】
試験時間:150分 問題構成:大問5題・各問2〜3の小問から成る
阪大数学の例年の出題傾向・受験生に要求されている事項を要約するならば、間違いなく次の2点に集約できるでしょう。
@目新しい設定を正確に把握し・吟味する能力
Aやや煩雑な計算であっても正確に処理する能力

ただし、用いるテクニック自体は典型的であり、無茶な発想力は要求されていません。
またもう1点、阪大数学の重要な特徴として、証明問題より“求値問題”が目立つということが挙げられます(この点、京大数学とは対照的といえます)。
いわゆる「定石」を複数組み合わせることで解答できる点は他大学と変わりはありませんが、問題設定自体が目新しいため、一見しただけではどのテクニックを用いるのか分かりません。慎重に問題文を読み、問題設定を正確に理解し、吟味を重ねることで初めて突破口を見いだせるように作問に緻密な工夫がなされています。

頻出分野は頻度順に、「数V微積」・「整数問題」・「空間図形」・「場合の数確率」・「極限」といったところです。数Vからの出題割合が極めて高い(例年大問5題中3題程度)ので、まずはそれらを確実に完答することが合格への最重要課題といえます。明らかに実力差に従って順当に点差がつく出題構成といえます。
無理な難問も基本的には出題されませんが、2011年度だけは例外的に難問揃いの厳しい出題でした。翌年の2012年度には例年の難易度に戻りましたので、これから阪大医の受験を考えておられる受験生は過度の難問への警戒は必要ないものの、急激な難化もあり得るという想定のもとで、日頃からハイレベルな問題への免疫をつけておいたほうが良いでしょう。

※10段階難易度評価:7(2011年度のみ10)

【阪大数学対策】
阪大では求値問題が主に出題されますが、証明問題が出題される場合は結構な難易度であることが多いです。
証明問題では、「結論(証明すべき命題)から逆算」することで目標(何を示せばよいか)を見出すという“姑息”な手段も適宜必要となることもしばしばあります(これは京大数学でも同様です)。
ペースメーカーとしてふさわしい模試はもちろん阪大模試(阪大実戦・阪大オープン)が第一ですが、これらは秋にしか実施されません。そこで、受験をおすすめしたい模試として駿台全国模試があります。駿台全国模試の数学は問題形式・難易度共にまさに阪大数学を想定したようなものとなっており、これをペースメーカーとして学習計画を立てたり修正たりすることを奨めます。