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2回生の学生生活解剖実習から始まる基礎科目の洗礼

医学部専門科目の最初の課題・基礎科目

★年を跨いで医学部での生活も2年目に差し掛かるころには、良い意味悪い意味両面で大学生としての生活が板についていることでしょう。さて、2回生からはいよいよ専門課程が始まります。教養科目の取得が順調であっても相当ピンチな状況にあっても、2回生としてのノルマは平等に課せられます。


★ポイント1:医学部生としての初めての関門・解剖実習が始まる

※実習の具体的内容については守秘義務の関係上公開することは出来ませんが、その時に私が感じた思いを率直に述べていきたいと思います。
解剖学実習という科目は、他の多くの医学生とおそらく同様に、私にとっても医学部に入学したことを強く実感し、これから医学の学習に励んでいくという決意を新たにする契機となりました。初めて御献体と対面したときは医師としての心構えを自問する良い機会になったと思います。

また、人体に関する知識と同等に重要なことも教わりました。他人との協力を通して物事を進めていく事の重要性です。自分自身が解剖した部位に関しては知識がとても深まるのですが、すべての解剖過程を一人で行うことなど不可能です。そこで班のメンバーで作業を分担することは当然として、時には違う班の学生と情報交換して知識を共有し合うことが不可欠となってきます。自分が得た知識を他人に教えることでかえってその知識が深められますし、知識を伝授してもらうことで作業をスムーズに進めることが出来ます。それまでの私は自分自身の行動力と努力次第で大抵の目標は達成できると考えており、他人の助言や協力を得ることに消極的でした。しかし医学の学習および医療の現場は一人の力では解決し得ないことばかりであり、むしろ単独行動は集団内に大きな損失をもたらすこともあります。解剖実習は将来医療現場に携わる者として、チームが一丸となって1つの目標へと邁進していくことの重要性を学ぶ貴重な機会だと思います。