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難関医学部合格に役立つ学習理論や各種情報を扱った総合情報サイト

近年の医学部受験の動向についてHEADLINE

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★まず初めに申し上げておきます。当サイトでは、一般的な動向分析にありがちな「昨年度は○○大学では志願者数が大幅に減ったので、今年度は確実に増加するので注意が必要」といった考え方はあまり重視しておりません。なぜなら単純な志願者の変動だけであれば合格難易度には一切影響しないことなど実際の合格・不合格者のデータを見れば容易に読み取れるからです。
志願者が大幅に増えようが、きちんと勝負になる学力を持った受験生の数に変化は殆どなく、多くは合格圏外の受験生で占められているに過ぎません。すなわち「実質倍率」が変わらない以上、単純な志願者の増減だけで出願先を安易に変更してしまうことは思い止まるべきだと思います。
このページでは医学部受験についていわゆる「無難にまとめた分析」に終始せず、近年の動向をもとに理論的に考察し、戦略的に有利な志望校決定と出願を実現して頂けるような情報にまで昇華させて提供しております。是非ともご参照ください。それでは以下にまとめた各要点を順次見ていきましょう。


★要点1:近年の募集枠の拡大や募集形式の多様化により、チャンスが増えたので、有効活用できるよう情報を正しく把握しておくべき

近年の入試動向で特筆すべき点は、多くの大学でこれまでの一般枠入試や推薦入試に加え、地域枠入試なるものを導入する大学が増加し、受験生側としても選択肢やチャンスが多く与えられるに至ったことです。この地域枠入試の目的は、将来地域医療に従事する熱意のある受験生を特別枠として受け入れることにあり、


★要点2:入試科目・配点・募集人員といった重要ファクターを大幅に変更する大学が急増しているため、そのような場合は出願を慎重に検討する必要がある

※冒頭でも申しあげたとおり、当サイトでは単純な志願者の増減は実際の合格難度に殆ど影響せず、あえて取りあげる価値は無いと考えております。
しかし一方で、出願するかどうか自体を慎重に検討しなければならないケースもあります。それは入試科目・配点・募集人員といった選抜における重要ファクターのうち1つあるいは複数項目が大幅に変更された場合です。その場合、学力勝負の条件(ルール)に変化が生じたということですので、前年度までのデータがあまり有効ではなくなり、合格可能性の予測が非常に難しくなります。A判定を連発しており死角の全くない受験生ならばともかく、不安要素が多少なりともある大半の受験生にとっては信頼性のある判断材料が無ければ出願がためらわれるのは最もなことです。
しかしながら、無条件に出願を断念するのは非常に勿体ないことです。その大学で学びたいという意欲を多分に持っていたとすればなおさらです。受験はたとえルールに大きな変化が起こっても結局は受験生全員が同じ条件で競うのです。
センター試験における志願者内順位に関してはリサーチの利用によりかなり正確に把握できますので、それを主な判断材料に、あとは記述模試の判定を総合して自身のその時点での有利不利の度合いを客観的に眺めつつ出願の可否を決定すればよいと思います。